アジアの公共交通

東アジアを中心に、鉄道・バス・船舶・航空など。乗車記も。

週末パスで南東北・新潟へ その4

お待たせしました。石巻からは、石巻線の女川行きに乗り換えます。

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車両は陸羽東線仕様のキハ111・112。八高線でも走る200番台で、親近感が湧きました。

 

 

17:17、定刻に石巻を発車。車内は各ボックスに1人いる程度でした。

途中駅はなんと全て無人駅。驚きました。

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約30分で女川に到着。女川駅も震災後移転・整備され、新しめの駅になっていました。

 

本来は女川ですぐ折り返して宿のある駅まで行く予定でしたが、女川駅に町営温泉があるとわかり、ユニットバスの宿の風呂に入るよりここでくつろぎたいと思い、1本遅らせることにしました。

入浴前に駅前の食堂で焼肉丼を食べました。かなりのボリュームでした。

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食後はいよいよ温泉へ。駅舎の2階が温泉となっています。ゆっくりと体を伸ばすことができました。ゴロゴロできる休憩室もあり、500円とはお得です。

 

19:00頃、列車の時間が近づいてきたため温泉を後に。

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駅舎は木がふんだんに用いられ、ぬくもりが感じられます。

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女川からは、この日最後の乗車列車となる小牛田行きに乗車。キハ111・112の100番台で、一般色です。

 

19:13、女川を発車。

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途中石巻で13分停車。仙石線からの乗り換え客が少ないながらもありました。

 

女川から約40分、鹿又で下車。駅から15分ほど歩いて国道沿いのホテルへ。

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今回泊まったホテルは、「メープル・テラス」。インド発のホテルチェーン「OYO HOTELS」に加盟しています。

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翌朝撮影した部屋の様子。決して広くありませんが、ベッドがやや広く、快適に過ごせました。

 

ホテル到着後は寛ぎ、ネットサーフィン等をしながら22時ごろには寝てしまいました。

この後は2日目、その5に続きます。しばらくお待ちください。

週末パスで南東北・新潟へ その3

お待たせしました。

 

福島からは仙台行きに乗り換えます。実は、本来の旅程ではここで福島交通飯坂線を飯坂温泉まで1往復する予定でしたが、朝の秩父鉄道の輸送障害により時間が無くなってしまったため断念することに。結果的に、ここからは旅程通りとなります。

 

今度こそE721系が来て欲しい。さて、仙台行きの車両は…

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なんと!また701系でした。残念なことに、今回の旅行ではE721系には乗れなさそうです。しかも東北本線ですれ違う列車の多くがE721系で、どこか複雑な気分でした。

これから乗る701系は4両固定編成。

 

14:40、福島を発車。

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貝田付近では、地域一帯を見渡すことができました。

福島-仙台間は駅間距離が長く、勾配やカーブもありながらも線形が良いため、かなり列車も飛ばします。そのため、ロングシートですが気分は楽でした。

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白石を過ぎると晴れてきました。傾きかけている日に照らされた蔵王山も雲がかかりながらも見ることができました。

宮城県内に入ると、白石や大河原から立ち客が出るようになり、岩沼を過ぎると混雑してきました。今までとは混み方がどこか異なり、大都市に近づいていることを実感しました。

 

16:00、仙台に到着。

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仙台駅に降り立つのも9年ぶり。在来線ホームは名発車メロディがなくなったことを除けば当時の雰囲気のままで、どこか懐かしくなりました。

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地下通路には200系のピクトグラムが。ここ最近、一気に減っています。

 

仙台からは、16:16発の仙石東北ライン快速で石巻へ。初めての仙石東北ライン乗車です。

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車両はHB-210形。もちろんこちらも初めての乗車です。

 

ちょうど仙台から帰る人が増えてきた時間帯であり、私も何とかボックスシートの通路側に座れました。

 

列車は発車すると、まず勢いよくアイドリングをしますが、すぐに静かになります。ハイブリッド車特有の音です。

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塩釜を過ぎ、仙石線と並行したところで減速し、ポイントを通過して仙石線に入り高城町に到着。震災後は数年間、仙石線の仙台側はここ折り返しでした。

ちょうど仙台方面の普通電車と交換。仙石東北ラインから乗り継いでいく人も多く見られました。また高城町で窓側に座れました。

 

高城町を過ぎると、暗かったため写真はありませんが、夜へ移り変わっていく東松島の風景を見ることができました。

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HB-E210系の車内。JR東日本ではよくみられるセミクロスシート主体の座席配置ですが、ハイブリッド関連の機器が客室までせり出しているためやや狭めの車内です。機器の表面には、ハイブリッドの機器の稼働状況が分かるモニターが取り付けられています。

 

暗い中車窓を眺めていると、多くの区間で農地も宅地も区画がはっきりと整備されていることに気づきました。震災で甚大な被害を受けたことを実感しました。

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石巻に到着後は、石巻線に乗り換え女川へ向かいます。石巻線石巻以東は初乗車となります。

 

この後はその4に続きます。しばらくお待ちください。

週末パスで南東北・新潟へ その2

お待たせしました。黒磯でラーメンを食べ、軽食を購入後は再び東北本線を北に向かいます。

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黒磯駅構内は直流化され、機関車の付け替えもなくなったため、貨物の入れ換えがかつて行われていた側線は静まり返っていました。2007年に黒磯を訪れた時に、ED75EF65EF66などで活気があったのとは大違いです。

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新白河までは、キハ110のワンマン列車に乗車します。本来の旅程ではE531系による運行でした。

 

黒磯着の列車の乗客を拾って、12:15定刻に発車。車内は各ボックスを1,2人が使用する程度でした。

駅間が長く、線形がいいこともありますが、さすがキハ110。気動車の鈍足さを全く感じさせない走りでした。

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県境近くでは、山林の中を走ります。ちょうど紅葉が色づいており、鮮やかな車窓を楽しめました。

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12:39、新白河に到着。ほとんどの人が郡山方面へ乗り換えると思いきや、ホームから去る人が意外と多く驚きました。

新白河では、車止めのあるホームに到着。郡山方面の列車と共に縦列で停車します。

 

新白河からは郡山行きに乗り換えます。

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郡山行きは701系2両編成で、こちらもワンマン列車。しばらくクロスシートとはおさらばです。郡山からはどうかE721系で…!と思いながら乗り込みます。

 

12:57、新白河を発車。車内はほとんどの座席が埋まっていました。乗車率はほとんどの区間で変化がありませんでしたが、安積永盛からテスト帰りと思われる高校生が大量に乗車し、満員に近くなりました。

 

13:37、郡山に到着。13:40発の福島行きに乗り継ぎます。海外で乗り鉄ばかりしていたからか、どこか3分程度の乗り換えでは一瞬ハラハラしてしまいましたが、同じホームでの乗り換えだったため難なく乗車。

車両はなんとまたしても701系。2両編成×2でした。こちらも乗車率は座席がほとんど埋まるくらい。

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郡山を出ると、空にはどんよりとした雲が多くなってきました。

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途中、松川を通ります。戦後の国鉄発足期の出来事で知られた地名ですね。

 

この列車でも、須賀川で高校生の大量乗車がありました。

 

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約40分の乗車で福島に到着。

隣が奥羽本線のホームでしたが、こんな看板が。車両が719系に変わった時の名残でしょうか?

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奥羽本線のホームには、標準軌仕様の719系が停車していました。土・日きっぷで旅をしていた自分にとっては、東北の顔といえばこの車両と701系です。

 

福島からは仙台行きに乗り換えます。今度こそE721系だったらいいのですが…

その3に続きます。しばらくお待ちください。

 

 

週末パスで南東北・新潟へ その1

はじめに:当ブログはアジアの公共交通を主に扱うブログですが、「THE ATS」の後身でもあり、日本もまたアジア諸国の一つであることから、旅行記を中心に一定の規模で日本国内の公共交通も取り扱います。

 

11月16・17日、週末パスで南東北と新潟を乗り鉄してきました。郡山以北に行くのは「土・日きっぷ」があった2010年以来、9年ぶりであり、震災以降は初めてとなりました。そのため、懐かしくまた新たな発見や変わったところを多く感じる旅となりました。

まずは11月16日の朝、秩父鉄道で熊谷へ。ところが、樋口-野上間で線路支障が発生したために、最寄り駅に到着していた乗る予定の列車までもが運休扱いとなり一本後の列車になってしまい、早速旅程の変更を強いられてしまいました。さらに、家に時刻表を置いてきたことを発車待ちの車内で気付きました。

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熊谷からは、予定より14分後の8:26発品川行きに乗車。行田でボックスシートに座れました。やはり景色を眺められるのは気持ちがいいです。

 

鴻巣あたりから混み始め、上尾を過ぎると立ち客がかなり多くなってきました。大宮で下車。

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ちょうど高輪ゲートウェイ駅の工事で京浜東北線・山手線が一部区間運休の日で、田町行きの電車を撮影できました。

 

大宮からは東北本線をひたすら乗り続けます。

9:19発の宇都宮行きに乗車。

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栗橋を過ぎて利根川を渡り埼玉県を出ます。埼玉県北西部在住の為、東北本線で埼玉県を出るのはかなり久しぶりのことでした。
なお、小山あたりから再びボックスシートに座れました。

定刻通り宇都宮に到着。

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宇都宮からは10:45発の黒磯行きに乗車。東北本線(宇都宮線)では初めてとなる205系です。

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郊外区間を走ることから、205系にもトイレが設置されました。大学時代毎日武蔵野線で乗っていた私にとってはアンバランス感が面白かったです。

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宝積寺を過ぎると、車窓にはちらほら田園風景が広がるようになります。また、日光や那須の山々も見え、北へ向かっていると実感できました。

 

11:38、黒磯に到着。

新白河行きまでは40分強の乗り換え時間があるため、駅近くで昼食をとることにしました。

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改札脇には115系のサボのタワーがありました。埼玉県民としては複雑な気持ちになる「浦和通過」のサボも。

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ラーメン屋で昼食をとってから、軽食を近くのスーパーで購入。ヨークベニマルを見るのはこれが初めて。イトーヨーカドーでおなじみの鳥の色違いがいます。

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発車約5分前に駅に戻ってきました。

ここからさらに北を目指します。

 

その2に続きます。しばらくお待ちください。

竹東站(新竹客運)

今回は、新竹県竹東鎮にある新竹客運のバスターミナル・竹東站を紹介します。

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竹東站の駅舎は市街地の幹線道路に面した2階建てで、乗り場・窓口共に1階にあります。また駅舎には、軽食店も入居しています。

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乗り場は弧を描いた形となっています。柱にはタイルが施されており、昔ながらの雰囲気が漂います。

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運賃・時刻表とこれまた昔ながらの路線図が壁に掲げられています。路線網は新竹や内湾等新竹県やその周辺をカバーし、遠くは中壢まで伸びています。特に新竹までは日中10~20分間隔で運行されており、毎時2本程度で途中乗り換えが必要な台鉄より利便性が高く感じられます。

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バスターミナル周辺は竹東鎮の中心市街地となっており、各種の飲食店や商店が多数並びます。

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バスターミナル周辺を歩いていると、出入りするバスとよく遭遇しました。竹東ではバスが元気そうです。いつまでも元気であってほしいものです。

 

訪問:2019年8月

 

 

乗車記:國光客運1825路(苗栗→台北)

8月の旅行で利用した、苗栗から台北までの高速バスの乗車記です。

苗栗から台北までは、國光客運が高速バスを運行しており、台北市内まで直行する1824路と板橋を経由する1825路の2系統があります。今回は1825路に乗車しました。苗栗-台北間は、2系統合わせて毎時1-2本程度運行されています。

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バスは苗栗駅前にある、新竹客運の苗栗総站を発着します。訪れた日は8月15日、中元節。苗栗総站でも、開いたスペースで行事が執り行われていました。

 

乗車するバスは、15:30発。発車20分ほど前に窓口で購入しました。

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発車5分ほど前に客扱いが始まりました。バスは韓国・大宇製でした。

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座席は2+1列で、各座席にはモニターがありましたが、総じてフリーズしており、全く機能していませんでした。また車内にはWi-Fiがありますが、トイレはありません。

 

バスは定刻で発車。

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市内各地のバス停を経由したのち、15:55頃高速道路に入りました。乗車率は5~6割程度。

速度ですが、かなり飛ばします。当然ですがシートベルトをつけておくことを強くお勧めします。

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バスはフォルモサ高速公路に入ります。中山高速公路に比べ内陸を通っており、自然豊かな風景を楽しむことができました。

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高速道路に入って約50分、新北市内に入り、建物が密集してきました。台北捷運車両基地も見られました。

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17:00頃、バスは高速道路を降り、板橋へ。板橋駅付近は新北市の行政・経済の中心であり、一瞬台北かと見間違うようなビル街が出迎えてくれました。

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17:05頃、板橋駅前に停車し、10人弱が下車していきました。

板橋駅を出ると、建設中の新北捷運の高架橋を見ることができました。板橋からは、台北まで一般道路を走ります。

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新店渓を渡り、台北に入ります。

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西門町を通り、北門の交差点を渡ってバスは終点へ向かいます。北門の交差点では原付軍団に迎えられました。

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北門の交差点を渡り、17:20頃捷運北門駅前に到着。てっきり台北駅まで行くものだと思っていたら、運転士さんが「終点站!」と言っていたので、下車しました。どうやらここが降車場となっているようです。

街中はもう夕日に染まりかけ。まずは荷物を置こうと、宿へ向かいました。

 

初めて台湾で空港連絡バス以外の高速バスに乗りましたが、さすが台湾、比較的短距離でも広々とした座席が快適でした。また、台湾の自然を感じられるバス旅となり、印象深いものとなりました。

 

乗車日:2019年8月15日

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